株価3万円超えで一喜一憂してはいけない理由
日経平均株価が3万円を超えていますが、「好景気だ!」「経済は成長している!」って感じますか?
おそらく多くの人が感じていないと思います。
実際に企業は潤っているのかというと、そういう事でもありません。
昨年末も株価が大幅に続伸して高水準で取引を終えていますね。
この日経平均株価の上昇の要因としては、2月に入って多くの企業が業績見込みを更新しました。
その業績見込みの内容ですが、これまでは新型コロナウィルスの影響から控え目な業績予想だったのを、海外経済の回復や輸出の増加を踏まえたうえで各企業が上方修正したのです。
この上方修正は、新しい材料が出てきて良くなったというよりも多くの企業が最悪のケースを想定して業績見込みを出していたけれども、最悪よりはマシだったという意味で上方修正を行ったわけです。
そして、その業績見込みを見て株価が上昇しているのだと考えるのが妥当だと思います。
株価は「将来への期待」と言われますが、今回の値上がりは決して期待値による株価上昇では無い事に注意しましょう。